「ほーい」


笑顔でボールを渡してくれる梅田先輩。



ダメだ。


つい見惚れてしまった。


「あ…ありがとうございます。」


「いえいえ。」


あたしが練習終わった後も遅くまで自主練しているのは、バスケが上手くなるためと、もう1つ理由があった。


あたしは実は梅田先輩が好きなのだ。