2月に。


あたしは卒業式の練習のために学校に向かった。



家から出ると…



「隼人…さん?」



少し髪の伸びた隼人さんが立っていた。


「ただいま」


なんでそんなに優しい顔してるの?


あたしは迷わず隼人さんの胸に飛び付いた。



「なぁ沙羅。俺ちゃんと卒業したよ?」


「あたりまえです!」


抱き締める力を強める。

「卒業したらさ、
結婚しよっか?」



「馬鹿っ!!!何のために二年待ったと思ってるんですか!」