それに答えなくちゃダメだ。



そう思ったとき、観客席から隼人さんの声が聞こえた。



「沙羅ぁー!!行け!!」



いや、隼人さんだけじゃない。

梅も梅の彼氏も茜さんも、冴織さん、そして春江高校のみんな、みんなが応援してくれていた。


もちろん、お父さんもお母さんも。