あたしは再び二階の隼人さんの部屋に戻って、自分の荷物の中からプレゼントを取り出した。




そしてまた下に降りた。




「隼人さん!どうぞ」



「ありがと。あけていい?」


「もちろん」



隼人さんはラッピングの紙を破かないように丁寧に開けた。



「沙羅…これ…」


あたしは隼人さんに紺色のマフラーと大きなうさぎのぬいぐるみを買った。



「なんでうさぎのぬいぐるみ?」



「それ、あたしだと思ってください。」


「は?」



「二年間、あたしの代わりにそのうさぎで我慢してください。他の女の人と遊ばないように」



隼人さんは一瞬、キョトンとしたけど、すぐに笑顔になった。



「わかった。こいつの名前は沙羅な!そんでベッドに置いて毎晩可愛がるよ」



「なんか…恥ずかしいです」


隼人さんはうさぎが気に入ったのか、ギューっと抱き締めていた。


「今はあたしいるんですからあたしにギュッってしてください!」



そう言うと隼人さんは、あたしが息ができないくらいギューっと抱き締めてくれた。



「今日の沙羅は甘えたちゃんだな。」



「はい!」


あたしは隼人さんの胸の中で最高のクリスマスを迎えた。