「だーかーらー、はい」

私はわけもわからず男がくれるというノートを受け取った。


「これもらっていいんですか?」

このノートは間違いなく新品だ。


「あーいいよいいよ。なんとなーく買っただけだから(笑)」

なんとなくノート買う人なんかいるんだ。


「じゃあな、受験生」
そう言った男は私の頭もポンポンってして行ってしまった…



ドキッ…



単純な私はこんな些細なことであの男に惹かれた。