「あ、あっそ」


男はたった一言。
私がせっかく素直に誉めてあげたのに。


誉められて嬉しくないのかな?

私なら飛び跳ねて喜ぶのになぁ…。


なんておもっていたら



「ねー竜ちゃん。はやくファミレス行こう?」


美人さんが男の腕を引っ張った。


「あっわりぃ…、行くか」

「うん!」



あっもう行くんだ。



私が2人の横を通りすぎようとしたとき

「おい、待てよ」

男の声に呼び止められた。


ふりかえると男が一冊のノートを取り出して

「これやるよ。お前○×中の3年だろ?現役受験生ー♪笑」

「なんでわかったんですか?!」

男は笑いならが

「お前が着てる制服と名札の色でわかったの!」


あぁそういうことか。