あのキレた音がした瞬間に、

俺たちはただの“ケンカ友達”になった。





けど、
それと同時に…。


やっぱり笑顔が可愛くて。







どっきゅーん







俺は確実に恋に落ちる音もしたんだ。


それは、長い片想いの始まりの音だった。






―――――…









(俺が、由衣を好きになったの。一目惚れだったんだよね。)

(は?ちょ、やめてよ////)








ケンカ友達。




由衣は照れると

怒った時より

顔が赤くなる。




恋人。









ケンカ友達になった時 fin.