あたしの手に握られていたチョコの包みを、あたしを足の間に抱き抱えながら開く。
「あの、まーくん…」
「会えなかった分の美世の気持ちが入ってるんでしょ?」
「あの、まーくん…」
「そもそも一週間会いに来ないから、嫌われたのかと…」
「え?」
「いや、なんでもない」
ポイッと形が悪いトリュフが、まーくんの形の良い口へと放り込まれた。
「…大丈夫…?」
ニコッと笑ったかと思うと、あたしの唇に、まーくんの唇が触れた。
「……っ、…ん…」
甘い目眩が襲う。
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