「……」

ギィッとベッドが鳴って、無言のまま背中を向けられた。



「ま、まぁ~く~んっ!」

ど、ど、どうしようっ!

いやだ、いやだよ!

このまま別れるとか言われたらいやだよ!



「…ふぇ…ぐす……」

そんなこと思ってたら、涙出てきちゃったし…。



「ごめんね、まーくん…。来年からは、もうチョコなんて…、作らないから…」

「……チョコ…?」

「…え?」



俯いていた顔を上げて、まーくんを見ると、なんかおかしい…。



「…チョコ…?チョコ?チョコ」

「バレンタインだよ」