「サッカー部で一人だけ きれいなオレンジ色でね。 風を切って走る姿から 目が離せなくて。 いつのまにか目で追ってて。 けど、わたし、いっつも 素直になれな……きゃっ!」 急に背中に回された腕は きっと篠原君の力強い腕で。 耳元で囁かれた言葉に わたしの顔はきっと真っ赤。