このひとが
その"王子様"なんだ。




彼との出会いは
その手の話題に
興味の薄いわたしにとって
あまりにも突然だった。





「えっと、篠原くん…?
あー…、はじめまして?」





普通の女の子なら
キャーとかいって
騒ぐんだろうけど
あいにくこのわたしには
そんな女の子らしさは
備わっていない。