「玲矢! って……………お前なんで そんな暗い顔してんの?
しかもコーヒー飲むとか、かっこつけて。」


「信二、うるせぇー。
俺にも色々あんだよ!!」

前の席のダチの問いに
半分投げやりで答える。

コイツには申し訳ないけど、こんなときに話しかけないでほしい。
ぶっちゃけ 面倒臭くて、よけいなお世話だ。


「ハハハッ。何じじくさいこと言ってんだよ!」


………大袈裟に笑う信二は少しウザいが、
なんだかんだ言って俺を色々と解ってくれる。

きっと今も俺を励ますために笑いかけてくれているんだろう。


…こういうときに話しかけてくれるとウザいと思う半面、嬉しかったりもする。
意外と心の助けになってるなと、しみじみ感じることもある。


さっき言ってることと矛盾してるって?
まぁ、世の中矛盾だらけだからいいじゃないか。



「つか、見た?」

真剣な顔をしながらいう信二。
……主語を言ってもらわないと分かんねーし…


「何を?」


「さっき、秋告られてたんだぜ?」