「おっと、渡辺氏。後をつけるとはなんと姑息な。」







「堂々と付いてきたんだよバカ。」




「今日はバカ発言が多いですね。ひどいです。泣きたいです。」





「さっき泣いてたじゃねーか。」





「バッチリ見てたぞ。」とか言いながら




あたしの隣に並んで歩く。






「どこにいるかは知ってんの?」





「ま、あ?」






「なんだその曖昧な感じ。」





「すいませんね。まったく。」