馬で走り続けていると後ろの方から叫び声が聞こえた。
「いたぞ!!あそこだ!!!矢を放てーっ!!」
「えっ!?何なに!?」
ちらりと後ろを振り返ると数えきれないほど矢が飛んできていた。
「嘘でしょ!?殺す気!?」
矢って当たったら死ぬよね!?
うん、先っちょ尖ってるし。
やばいやばいやばい!!
私、結構この塊の後ろの方にいるから当たる確立だって高い。
「が、頑張って逃げて馬!」
そうこう考えているうちに矢が周りへと飛んできた。
周りの兵士たちの鎧に次々と当たる。
は鎧なんて着てないからあんなもの刺さったら一溜まりもない。
そして、私の方にも。
ドスっと鈍く突き刺さる音が聴こえた。