「……もう部屋にお戻りください」


鋼は琥珀を冷たくあしらう


氷のように冷たい眼差し

それを見た琥珀は、目頭が熱くなるのがわかった

「……じゃないですか」

「え?」


「そこまでしなくてもいいじゃない!私にだけ冷たくして、一体何が気に入らないの?お父様やお母様のように優秀じゃないから!?」


「落ち着いてください。自分はそんなこと思っていません」


「信じられないわ!鋼なんて大嫌い!ここにいるのももうたくさん!!」

一筋の涙を流しながら、そう鋼に言い放つと、琥珀はその場を去ってしまった