「な、何でもないの。道に迷って……それで……」


「……左様ですか?」


「う、うん」


目をそらして琥珀がそう言うと、鋼はため息をこぼして琥珀から視線をはずした


「ならいいですが、もう二度とこの部屋には入らないでください」


「それはどうしてなの?なぜ駄目なの?」


「……琥珀様には無縁のことです。お気になさらないでください」


と、言われるとますます気になる