この人が玄二? 想像してたのとかなり違うな 近江から聞いた話と全く違う老人を琥珀はじろじろと見ていると、玄二の横に座っている老人が咳払いをしてきた 「老長。そろそろ……」 「うむ、そうじゃな。琥珀様、この者は鬼島要(きじま かなめ)。この者も頭領候補じゃ」 「はじめまして。鬼島要です」 ずっと鬼神院のそばで座っていた男、要が琥珀に軽く挨拶をすます 「ど、どうも……」