「……お初にお目にかかります。百鬼琥珀です」
手を突いてすぐに挨拶をすます
琥珀はちらりと、鬼神院たちを盗み見る
鬼神院たちは目を細め、冷たい眼差しで琥珀をじろじろと見つめてきた
真ん中に座る、老人以外は……
「面を上げなされ」
ゆっくりと身体を起こすと、真ん中の老人がにこにこと琥珀に話しかけてきた
「琥珀様は姫様にそっくりじゃ。ですが、目は頭領にそっくりじゃな」
姫様?お母様のことだよね?
「両親をご存知で?」
「もちろんじゃよ。そなたの父、神威はワシの孫のような存在じゃった。そして姫様は大変お美しく、お優しい方じゃったぞ?」
口元を下げて、懐かしそうに語る老人