「琥珀」 京介はなんとなく姪っ子の名を呼んでみる 寝ているから返事もしないしこちらを見ない 月子にそっくりだな 優しく頭を撫でると、琥珀の額と自分の額をあわせ始めた 「俺が責任をもって最後まで面倒みるからな」 もうなにも失いたくない だから、自分の身を守るためにも俺が陰陽術を教えてやる 月子、俺が面倒みるからな 絶対最後まで育てるからな 絶対に…… ―完―