すると琥珀は、何もなかったかのようにぴたりと泣くのを止めた


「……はぁ」


赤子相手に何も出来ずにいると、鋼は美月の凄さに気がついた


頭領に琥珀様では直ぐに疲れるだろうに


それに……


「いっ……。は、離してください琥珀様」


琥珀は鋼の髪を掴んでは、引っ張ったり振ったりして遊び始めた


「……やはりあなたは頭領の娘ですね」


それに、悪戯好きなところは頭領にそっくりだ