神威の寿命が尽きるのが、もう近い そう考えると、鋼は神威に仕事を強いることは出来ないでいた 「明日は最後までやってもらわねば」 どうやら甘くしすぎていた 明日からは心を鬼にして接せねば 一人燃えている鋼に、誰かが話しかけてきた 「お兄様」 「……近江?どうした」 声のする方に目をやると、近江が琥珀を抱いて立っていた