神威は身体を起こすと、立ち上がって美月を横抱きにしてから、欄干に登って庭へと降り立つ 外は部屋とは違って少し肌寒いと美月は感じた 「寒くないか?」 「少し寒いです。ですから、もう少しこのままでいてくださいまし」 神威の胸に身体をあずけると、神威の身体に力が入った 「神威様?」 見上げて神威の様子を伺うと、神威の顔は赤く染まっていた 神威様……? どうかなされたのでしょうか