「……お久しぶりでございます。私は琥珀様のお母様の女房だった、近江です。これからは私が琥珀様の身の回りのお世話を致します」


「こ、琥珀です。よろしくお願いします」


深く頭を下げれば、横から鋼が咳払いをしてきた

「時間がありません。琥珀様、行きますよ」


そう言って鋼は、琥珀の手を取って歩き出した


「待って!私もついて行くわ!」


近江は走って琥珀たちのあとを追ってきた