「琥珀〜。どうしたら寝てくれるのかしら……」

美月は琥珀を抱いて寝かせようとするが、まったく寝る気配のない我が子に困っていた


「姫様、琥珀様のお布団引き終わりました」


「ありがとう。助かります」


「まだ琥珀様は寝てらっしゃらないのですね」


「えぇ。離すとすぐどこかに行っちゃうから困っちゃうわ」


美月は琥珀の頬を指で軽く押す


すると、琥珀は嬉しそうに声をたてて笑う


よほど気に入ったのか、今度は美月の指を掴んで離そうとしない