琥珀は廊下に出ると、ひんやりとした風が琥珀の頬をかすめた


気持ちいい風……


中は暑かったため、外の風が琥珀にはちょうどよかった


「琥珀様?」


ふと、聞き覚えのある声が琥珀の名を呼ぶ


「鋼」


声のする方を見ると、驚いた様子の鋼がいた


「どうしてこちらに?抜け出してよろしいのですか?」


「少しくらいなら平気。それより、隣に座っていい?」


「どうぞ」


そう鋼が言うと、琥珀は鋼の隣に座る