「兄様ですか?先ほど廊下で一人、酒を飲んでいるのを見かけましたが……」


「廊下で?……私、ちょっと行ってくる」


「しかし琥珀様!」


「大丈夫。すぐ戻るから」


琥珀は近江をなだめると、こっそりと宴を抜け出す


幸い鬼たちは酒や食べ物に夢中で、琥珀が抜け出したことに気がつかなかった