「姫様!」 声と同時に身体を反転させられ視界が真っ暗になった 「あぁ、姫様!やはりあれは夢なのですね!近江は嬉しゅうございます」 知らない女人に琥珀は抱き締められていた 「……止めろ近江。その方は奥方様ではない。娘の琥珀様だ」 鋼が琥珀に抱きつく女人に静かに話す それを聞いた女人、近江の抱きしめる力が徐々に抜けていった 「え?……あっ、申し訳ございません!」 慌てて琥珀から離れ、その場に座わりこんで謝りだした