「私は鬼変えられて苦しむ人間を見ました。私はこれ以上、苦しむ人間を増やしたくはありません。だからといって、鬼たちの不幸は望みません」


そう、願わくば人と鬼が上手く共存してほしい


「これが私の望みです」


意志を相手にぶつける


可笑しいと笑われても構わない


私は自分の信じる道を進むだけ


「……そうですか。では琥珀様が頭領になることに、異論がありますかな?」


老長が睨みを聞かせて辺りを見渡すと、鬼たちは頭を下げた


つまり、頭領であることを認めるという合図