「殺しちゃだめ!」


「しかし琥珀様……」


「殺しては駄目よ!」


「……わかりました」


琥珀の言葉に、鋼は大人しく従う


横目でちらりと要を見ると、ため息をついて刀をしまう


そして琥珀の後ろにそっと移動する


琥珀は要の前に立ってこう言った


「私はあなたには負けたくない。あなたには頭領の地位を譲ることは出来ません。私が許しません」