「そうですが、何か問題がありますか?」


「いや、大有りでしょう!?今ま

で人として生きてきたんですよ?

両親は実は妖怪で、鬼の頭領?だ

から私が頭領になる?十分変です

よ!」


私は勝手なことに腹を立て、つい

車の中で立ち上がってしまった


すると、車はぐらりと動いて尻餅

をついてしまった


「……落ち着いてください。車が倒れます」


「痛っ……」


涙目になりながら、腰を優しく撫でつける