「痛っ……」


「ならもうどうでもいい。俺がしたいことをする」


そう呟くと、白雲は自分の手首に、自らの牙を立てた


そして牙を埋め込むと、不気味な音をたてながら血を抜き取っていく


琥珀はその姿を見て、ただ怖いと感じた


ふと、白雲と目が合う


獣のような瞳を細め、白雲は琥珀の唇に自分の唇を重ねてきた


「んっ!」


どんなに暴れても、白雲は唇を離そうとはしない