に、逃げなきゃ!


じたばたと暴れると、白雲は琥珀の耳に冷たくこう言い放った


「静かにしろ。さもなくば殺す」


「!!」


琥珀は白雲の言葉に強く反応し、身体強張る


怖さのあまり、指すら動かない


「そうだ。大人しくしていろ。……それでどうする?」


な、なにが?


「何って、結婚の話だよ。俺が壊してやろうか?」


そんなこと出来るの?


「出来るさ。あいつなんかより俺のほうが力が強いからな」