「んっ……ここは?」
琥珀が目を覚ますと、見慣れた天井が視界いっぱいに入ってきた
「琥珀様!」
名を呼ばれた方に顔を向けると、そこには近江がいた
おどおどしているが、琥珀が目を覚ましてくれたことが嬉しかったのか、微笑みを見せて琥珀の様子をうかがってきた
「大丈夫ですか?どこか痛いところはありませんか?ご気分はどうですか?」
「大丈夫だよ。そんなに心配しないで」
琥珀はどうにか自分が大丈夫であることを伝え、近江をなだめた
そういえば、なんで私寝ちゃってたんだろう……
琥珀は記憶の糸をたぐり寄せ始めた