「そこの女!」


要は、ちょうど通りかかった女房を呼びつけた


何度かみた百鬼家の女房

名はたしか……近江だったか?


「何でしょうか?……あ、琥珀様!?」


腕にいた琥珀様に気がついた女房が、慌てて要のもとにまで駆けていく


「いったい琥珀様はどうなされたのですか!!」


「落ち着け。ただ寝てるだけだ。それで、琥珀様の部屋はどこだ?」


「琥珀様のですか?こちらです、案内します」


焦りを見せて女房は要を琥珀の部屋にまで案内した