普段は十二単を身にまとう南だが、今は狩衣を身にまとい、長い髪を一つに束ねていた


「どうしたの?」


「ここから出せ。地上にでる」


「本当に?うれしいわっ!」


南はにっこりと微笑み、持っていた刀で錠を破壊する


壊れた錠を取り払うと、扉を開け、白雲に手を差し伸べた


「行こう。地上へ」


「あぁ」


白雲はその手をとり、ふらつく足どりで、南に肩を借りて階段を上っていったのであった