「失礼します、近江です。琥珀様、準備は終わりましたか?」 「えぇ。終わったよ」 今日はついに最後の試験 これで新しい頭領が決まる 最初は頭領になることに興味はなかった 両親が頭領になることを願っていると聞いて、なってみようかなって程度だった 今は違う ちゃんと自分の意志でなりたいと思った これ以上、鬼化して苦しむ人を作りたくない 私が変えてみせる