「今では数も前より増えて鬼化する必要もないのですが、鬼化することを止めない鬼も多く、あの様に人に戻りたい者も多いです」


「そんな……。無理矢理なんて可哀想よ」


「そう思うなら琥珀様、頭領になってください。頭領になって鬼たちをまとめてください」


いつの間にか鋼がこちらに身体を向け、とても真剣な声音で話す


今鋼がどんな表情をしているのかはわからない


でも、真剣に言っているのはわかる