琥珀は羽織っていた単衣を脱いで、急いで寝床についた
寝床についたのを御簾ごしに鋼は確認すると、その場にあぐらをかいて座った
「ありがとう鋼。……あとね、鋼に聞きたいことがあるの」
「……何ですか?」
「前に森で襲われかけたとき会った男たちが鬼化がどうのって言ってたじゃない。鬼化ってなに?」
「……鬼化は、人から鬼に変化したことです。昔鬼が少なかった時代に、我々は人を鬼変えていました。人の意志を聞かずに、無理矢理に」
「だからあの人たちは人に戻せって言っていたんだ」
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