「どこだって言うのよ!」 書物を蹴散らして捜し出す そのせいで、埃が部屋中に舞う 「げほっ、げほっ……」 南はせき込むと、その場で座り込んでしまった 手で宙を扇ぐ 口に手を当ててなるべく埃を吸わないように気をつけながら、小さく息を吸う そして片手で手探りで扉を捜し始めた