しばらくして―
「いらっしゃい」
「お、遅いぞ」
「急にメールしておいて文句言うな」
「だよな。あ、紹介するよ。指揮科の富浦青葉で俺の姉貴」
「よろしくね」
『富浦 青葉 指揮科3年』
「はい」
ピアノ科の雪は初対面だ。
「えっと…ピアノとバイオリンとヴィオラ…」
「無理…かな?」
「…無理じゃないけど…」
青葉は清二を見た。
「いいの?」
「何が?」
「…言ってないんだ。あのね、芸能の作詞・作曲科が『2つ以上の楽器を使って演奏するものを発表会用に作ってはいけない』っていう決まりがあるの」
「本当?」
「うん。…だから雪だけに聞こうと思ってたんだ。」
「そうなんだ。ごめんね」
「ピアノ科は忙しい?」
「忙しいと言えば忙しいけど。どうして?」
「これだけでもやってくれないかな?」
青葉が聞いてくる。そこには弟を思う気持ちがあった。
「…いいよ。初見得意だし」
「まじで?助かるー」
瑠依と清二は大喜びだ。卒業試験の準備ができたも同然だったからだ。
「大丈夫か?」
「うん。大丈夫だよ優君」
「これが楽譜で歌詞も載せてる」
「いらっしゃい」
「お、遅いぞ」
「急にメールしておいて文句言うな」
「だよな。あ、紹介するよ。指揮科の富浦青葉で俺の姉貴」
「よろしくね」
『富浦 青葉 指揮科3年』
「はい」
ピアノ科の雪は初対面だ。
「えっと…ピアノとバイオリンとヴィオラ…」
「無理…かな?」
「…無理じゃないけど…」
青葉は清二を見た。
「いいの?」
「何が?」
「…言ってないんだ。あのね、芸能の作詞・作曲科が『2つ以上の楽器を使って演奏するものを発表会用に作ってはいけない』っていう決まりがあるの」
「本当?」
「うん。…だから雪だけに聞こうと思ってたんだ。」
「そうなんだ。ごめんね」
「ピアノ科は忙しい?」
「忙しいと言えば忙しいけど。どうして?」
「これだけでもやってくれないかな?」
青葉が聞いてくる。そこには弟を思う気持ちがあった。
「…いいよ。初見得意だし」
「まじで?助かるー」
瑠依と清二は大喜びだ。卒業試験の準備ができたも同然だったからだ。
「大丈夫か?」
「うん。大丈夫だよ優君」
「これが楽譜で歌詞も載せてる」