「失礼します」
「あ、結城君と宮崎さん。ちょっとこっちに来て」
「はい…」





















声が沈んでいる二人。
























「いい話だから。卒業式の日に演奏するの知ってるよね?」
「はい」
「それで今年はあなた方二人にやって貰いたいの」















顔を見合せて驚いた。





















「本当ですか?」
「うん。曲はこれだけど出来る?」

「エルガー『ヴァイオリン・ソナタ ホ短調op.82』」

「はい。できます」

「そう。卒業式まで1ヶ月しかないけどよろしくね」
「「はい」」