『コウ!ハナ!
行くよー!』


私はカバンを肩にかけ、鍵を閉める。
両手には小悪魔ちゃんが繋がれている。

二人は私の太ももくらいしか身長がない。


「おねぇ!!
間に合わない!」


コウとハナと私は思い切り走る。
走ると言っても小走り。

ハナの一歩は私の四分の一くらいなんだから、、仕方がない。


はぁ。


はぁ。



息が切れる。
朝から動きっぱなし。


「おねぇ!!
行ってきます!」


やっと着いた場所は公園の噴水前。
ここでコウは友達と待ち合わせをして皆で行く。

まだ小学校一年生のコウは一人で学校に行くのが心配だ。
だから、一応この噴水前まで送る。
帰りは最近は一人で帰れるように成長した。


『気をつけてねー』


今日は不運な事に始業式の為コウは帰ってくるのが早い。