『ごめーん。
じゃあ、帰ったらおにぎり作ってあげるよー』


そう言って不機嫌なハナを抱っこする。
ハナはほっぺがぷにぷにしていて色が白く髪が長く可愛かった。
どことなくやっぱり私に似ている。


「あっ!
楓お姉ちゃんも一緒におにぎり食べようよー♪」

抱っこしてやっと同じ高さになる楓に話かけるハナ。
楓は優しく「いいよ!」と言った。


『そっか、今日はお弁当なかったんだよね…ごめんねー、ハナ』


すっかり自分の事だけを考えていた。


「おねぇ、ハナお腹すいた~」


その言葉を連発するハナがなんだか面白かった。
やっぱり子供は不思議な事が多い。