「かと言って、24でかっこいい人を見つけてたら、、、あっという間に30歳になって……いつの間にか婚期を逃すのがおち。
そうなりたいんだねぇ…優奈は」
わざと意地悪目つきで私を見ながらニヤニヤする楓は私をからかっている。
『そんなの、、いや~』
首を横に何回も振って今にも泣きそうな表情をする。
「だったら恋するべきっ♪」
完全に楓の罠にはまった。
楓は天才と言っていいほどに私を操る能力があるのだ。
『そんな楓はどうなの?』
「えっ、私は…」
そう言いながら頬を赤くしてニヤニヤする楓が気持ち悪い。
『えっ、いるの?!!』
「だけど…気になる人っていう感じなの」
ボーイッシュな楓が突然乙女になる。
恋って凄い。
こんなに人を変えるんだ。