先生の声ではっと起きた。


『わっ、
はぁ…夢で良かったー』


小さな声でそう言いながら心臓をバクバクさせた。
夢にまで小悪魔ちゃん達が出てくるなんて、、最悪。
それに、なんかリアルだった。


「夏休みボケ直せよー」


先生はそう言って私をからかう。
そう言うとクラス中の皆は笑う。

いつもそうだ。
私はいつもからかわれる…。


「大丈夫?」


楓は心配そうに私の顔を見て小さな声で訪ねる。

『うん…大丈夫
疲れてるだけ』


そう言って大きなあくびをする。


「たまには休まないとっ、頑張り過ぎだよっ」


『大丈夫、大丈夫

こう見えても体力あるから』


細い足に細い腕。
私は病弱そうに見えて意外と強いと思う。