それでも毎日泣いていた私に話かけてくれたのは、コウとハナだった。
「おねぇ、おねぇ」
と私の名前を呼んで頼ってくる二人は私にとっての救いだった。
「おねぇ、僕は悲しくなんかないぞ。
だから、おねぇ泣かないで。」
「おねぇ、どうして笑わないの?」
そう言って毎日毎日私を励ましてくれた。
そして、この二人を育てる事を決心した。
親戚はおばあちゃんだけだったけど、おばあちゃんは80歳半ばだから負担をかけてしまう。
お金はお父さんが仕送りしてくれるし、おばあちゃんは毎月野菜を送ってくれた。
それにお家はお母さんと住んでた家がある。
『私、頑張るよ』
高校一年生の私はそう強く決心した。
私にはできる!って