いつの間にか俺は
学校の校門の前に立ってた
タクシーを降りて二百メートル。

それなのになぜか長く感じた。
この心地よい風が俺の歩みを
遅くしたのかもしれない。

そしてそのまま俺は
昇降口に向かう。

靴を脱ぎそのまま
下駄箱に押し込む。

そして室内用のスリッパを
手にし床に並べて履く。

そのまま教室に向かおうとすると
後ろで誰か俺の事を呼んでいる