「なんかおもしろいことねぇかなー」


「もう遅い時間だからな
女でも落ちてねぇかな」


恐怖を感じた

制服を急いで畳み直し

土管から静かに出る


幸、こちらには気づいてない

早足で公園を抜けようとした時
転がっていた空き缶を勢いよく蹴飛ばしてしまった


真っ暗な空間に
カラン カラン と
虚しい空き缶の音が響く