狭い路地を抜けて、大通りに出て信号を渡るとコンビニがある。



いつもならば殺風景な道を何の興味を持たず、
携帯をいじりながら歩くのだが、
修はいつもと違う風景に出会う。


視線の先に、髪の長い女性が道の端に座って膝を抱えている。

一点を見つめたまま微動だにしない。


修は横目で見ながら、女性の前を通過した。


横目で見えた女性は思いつめたような表情だった。


何故、こんな所にいるのかと不思議に思いながらも、
コンビニに急いだ。