私の家から
高校まではバスでも歩いても行ける距離
それが理由で選んだ
それに山の近くで
街とは少し離れてて
もの静かなところというのも魅力的だった
今日は早めに出たから
歩いて行くことにした。
「つーばーきちゃーんっ♪」
後ろを振りかえると
あゆがこっちにむかって
手をふってた。
栗原 あゆ
幼なじみの女の子。
「おはよ。椿」
こっちは夏目 陽向
あゆと同じく幼なじみで
二人とも家が近くて
…以前の私を知ってる人。
すごく仲がよかった、昔は。
今は仲が悪いわけぢゃないけど
昔とはやっぱり違う
…というか私のせいなんだけど。